秋冬になると「なんとなく調子が悪い」の正体は、実は"季節"だった
2026/10/05
さて、
そろそろ秋の本格的な季節になってまいりました😊
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋。楽しいことがいっぱいのはずなのに、毎年思い返してみると、
・朝晩の冷えで、布団から出るのがつらい
・日中は暑いのに夜は寒くて、なんだか寝つきが悪い
・のどがイガイガ、鼻や目がかわく
・肌や唇がカサカサして、髪もパサつく
・夏の疲れが残っているようで、体がだるい
・理由もなくさみしい気持ちになる、やる気が出ない
・肩や首がこって、頭が重い
病院に行くほどではないけれど、
「なんとなく調子が悪い」。
これ、「秋」という季節そのものに変化していく時の体に出やすい反応になりますので、事前に理解して普段の生活に少しでも意識してもらえたら嬉しいです😊
先に結論です。
秋になると、体のまわりの環境(気温・湿度・日の光)がガラッと変わります。すると体の中も、それに合わせて変わろうとします。
夏の服のまま秋の夜に出かけたら、ぶるっとしますよね。体も同じで、「夏モード」から「秋モード」への衣替えが必要なのです。では、秋の体の中で何が起きているのか、見ていきましょう。
理由① 夏の疲れが、秋になってドッと出てくる
実は、秋の不調の大きな原因は「夏の疲れの持ち越し」です。
夏は暑さで汗をたくさんかき、冷房の効いた部屋と外を行ったり来たり。冷たい飲み物やアイスで、おなかも冷えがち。寝苦しい夜が続いて、睡眠も浅くなりがちです。体はずっと頑張って体温を調整していたので、気づかないうちにガソリンがほとんど空っぽの状態になっています。
夏のあいだは「夏だから元気を出さなきゃ!」と気が張っているので、疲れに気づきにくいのですが、涼しくなってホッとしたとたん、たまっていた疲れがドッと表に出てくるのです。これが、秋にだるさが出やすい理由です。
理由② 朝晩と昼の気温差で自律神経がへとへとに
私たちの体には、自分の意思とは関係なく、心臓や呼吸、体温を調整してくれる「自律神経」があります。自律神経には2種類います。
交感神経:「がんばるぞ!」のアクセル役
副交感神経:「ゆっくり休もう」のブレーキ役
秋は、1日の中での気温差が一年でも特に大きい季節です。朝は肌寒くて、昼は汗ばむほど暑くて、夜はまた冷える。そのたびに体は「寒い!」「暑い!」と、アクセルとブレーキを何度も踏み直します。
車で例えるなら、ずっと「発進」と「急ブレーキ」をくり返しているようなものですね。これでは自律神経がへとへとに疲れてしまいます。その結果、だるさ、眠れない、胃腸の不調、頭痛、肩こりなどが出やすくなります。最近は、この状態を「寒暖差疲労」とも呼びます。
さらに、台風や低気圧が多いのも秋の特徴です。気圧が下がると、耳の奥にある気圧センサーが反応して自律神経が乱れやすくなり、「天気が悪い日は頭が重い」という人も増えます。
理由③ 日が短くなって、脳の「元気スイッチ」が弱まる
秋は、「秋の日はつるべ落とし」といわれるように、あっという間に日が暮れます。太陽の光を浴びる時間が、どんどん短くなっていきます。
脳には、日の光を浴びると増える「セロトニン」という物質があります。セロトニンは気持ちを安定させて前向きにしてくれる「幸せホルモン」です。さらにセロトニンは、夜になると眠りのホルモン「メラトニン」の材料にもなります。
つまり、
日の光が減る
↓
セロトニンが減る
↓
気分が落ち込みやすく、眠りも浅くなるという流れが起きやすくなります。
「秋になると、なんだか切なくなる」「理由もなくさみしい」のは、ロマンチックな気分のせいだけでなく、脳科学的にも理由があったのですね。「秋うつ」と呼ばれることもあるほど、秋は心が揺れやすい季節なのです。
理由④ 空気が乾燥して、体の「うるおい」が減っていく
夏のジメジメが終わると、秋は急に空気がカラッと乾燥します。すると、のど、鼻、目、肌、唇、髪など、体の「うるおい」が必要な場所から、水分が逃げていきます。
のどや鼻の粘膜は、ウイルスやホコリが体に入ってくるのを防ぐ「門番」の役目をしています。ところが乾燥すると、この門番の守りが弱くなり、風邪をひきやすくなったり、せきが出やすくなったりします。
「肌がカサカサする」「唇が切れる」のも、体からの「うるおいが足りないよ」というサインです。
理由⑤ 夏に冷えたおなかが、秋に不調を出す
夏の冷たい飲み物や食べ物、冷房で、実は胃腸は思っている以上に疲れています。胃腸は、食べたものから栄養をとって、元気のもとをつくる大事な場所です。
しかも腸には、「幸せホルモン」セロトニンの約9割が存在するといわれています。つまり、おなかが疲れると、心も元気が出にくくなるのです。秋に食欲が増すのは、「冬に向けてエネルギーをためよう」という体の自然な反応でもありますが、弱った胃腸のまま食べすぎると、さらに負担がかかってしまいます。
東洋医学では「秋は乾燥と肺の季節」
昔の人は、秋の不調をちゃんと知っていました。東洋医学では、秋は「燥(そう)」、つまり乾燥の季節。
秋は「肺」が頑張る季節。
肺は、のど・鼻・お肌とつながっていると考えます。だから、乾燥やせきが出やすい。
肺は「悲しみ」の気持ちとも関係が深いとされます。だから、秋にさみしくなるのは、じつは自然なこと。
夏にたくさん汗をかいて、体のうるおいが足りなくなりやすい。
さらに「冷えは万病のもと」という言葉もあります。体が冷えると、気・血・水の流れが悪くなってしまうという意味です。
「さみしくなるのは、肺が頑張っている季節だから」と思えば、ちょっと気がラクになりませんか?
人は、理由がわからない不調が一番つらいんですよね、、、
「なんで私、こんなにダルいんだろう…」
「気合いが足りないのかな…」と、自分を責めはじめてしまいます。
でも、「あ、これ秋のせいだったんだ!」と知るだけで、心がふっと軽くなります。
犯人が見つかれば、怖くなくなるのです。ホラー映画でも、お化けの正体がわかったらそんなに怖くないですよね。
季節が変われば、体のまわりの環境も変わる。 だから秋の不調は、あなたの頑張り不足ではなく、ただ体がお着替え中なだけです。
まずは「今、体は夏から秋へのお着替えで大忙しなんだな〜」と、自分の体をやさしくねぎらってあげてください。それが、整えるための第一歩ですよ😊
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